有毒。毒成分は不明。誤食すると数日の間、下痢や嘔吐、震え、頭痛などの激しい胃腸系を中心とした中毒を起こす。一見いかにも美味しそうな外観からか、日本の毒キノコの中でも特に事故例が多い。誤食を防ぐ上で重要なポイントは独特の鼻をつく悪臭(灰汁様)があること。似たキノコを見つけたときは必ずチェックしたい。カサは湿時強い粘性があり、半球形から平らに開き、黄褐色から茶褐色。ヒダは白色、湾生しやや密。手で触れたり、老成すると赤茶褐色のシミが出来る。柄は上下同大かやや中ほどが太く、中空か髄状。表面は上部カサに近いところは粉状、下部は繊維状。カサより淡色。手で触ったり傷つくと褐色に変色する。肉は白色、空気に触れると部分によって多少渇変する。マツ林やナラなどの雑木林に単生、群生。カキシメジには外見的に2系統ある。針葉樹林に発生するものより、広葉樹主体の林に発生するカキシメジの方がカサの色が薄い。
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