有毒。特に飲酒時は厳禁。人体中のアルコール分解酵素を破壊し、ひどい悪酔い、急性アルコール中毒をひきおこす。春から秋にかけて、草地や道端、人家や公園の庭などに発生し、群生及びしばしば束生する。カサは卵型から細長い釣鐘型をへて縁が反り返った平らに開く。粘性はない。色は灰色から淡灰褐色。ごく細かい片鱗に覆われる。カサが展開すると条線を表す。老成すると黒い粘液と化し柄だけを残す。これは、腐敗したのではなくヒトヨタケ中の酵素が自己の細胞を溶かすためで、粘液に集る虫などにより胞子を運搬させる目的があると推測される。ヒダは初め白色で密。のちに暗紫褐色をへて黒色になる。ヒダは柄に上生する。柄は白色で中空、不完全なツバが有る。
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