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可食。しかし、ホウキタケは形態的に区別できないほど似た類似種が複数存在する。厳密な同定には顕微鏡による観察のほかDNAの解析などが必要になる。写真の個体も傷ついたところに、ごくゆっくりした弱い赤変性が認められる。これは不変色の典型的なホウキタケとは異なり、したがって、ここではホウキタケ(広義)とした。また食用にする場合も、相似の未知種が含まれる可能性を考え、茹でこぼしてから食用にするなどの注意をする必要がある。ちなみに、私の出身地では、モミやツガの針葉樹混生林に発生するこのタイプのホウキタケを普通に食用にしている。一般的なホウキタケの外見的特長は、柄は太短く数本に分枝し、さらに多数の小枝にわかれ、小枝の先端以外は白色から淡クリーム色。枝の先端は、2〜3の小突起に分かれ、暗赤色や淡紅色、または淡赤紫色や淡藤色。老成すると淡色化する。肉は白色で硬くしまり、普通は変色せず味は無味。
ホウキタケ(広義) 亜高山のツガ、モミ、等の針葉樹混生林に発生していた。